アルスコーポレーション

Global Site

HOME > プロの園芸作業

プロの園芸作業

ブドウの短梢仕立て


昨年、ベランダの西日を防ぐために、
ブドウ(品種:ネオマスカット)で緑のカーテンをつくりました。
緑陰と果実を楽しもうとしたのですが、
緑陰を重視したことから、新梢を多く残してしまい、
大切な結果母枝の充実をさせることができませんでした。
新梢の充実度は
「太くて節間が間延びしていないこと」で判断できますが、
秋になっても緑が残っている枝がありました。


このような生育遅れの枝は結果母枝になるどころか
越冬も難しいものです。
そこで、新年は果実の収穫を優先した管理をすることにしました。

一つの果房を正常に育てるためには、
約15枚の葉が必要とされています。
果房をつけている新梢に
15枚以上の葉がついているのが確かな状態ですが、
果房をつけていない新梢からの養分供給もあるので、
必ずしも刃が15枚ついていなくても、
果房は成熟してくれます。
一般的には、結果枝は2mくらい伸ばし、
葉を20枚くらいつけるのを目安としますが、
結果枝を1~1.2mと短くする「短梢栽培」も行われています。
これは、1結果枝に1果房とするのですが、
小さな庭での家庭園芸では重宝な栽培法です。

写真が、現在のブドウの様子です。
茂らせすぎて、痩せた枝がたくさん伸びていますが、
これらを整理して、しっかりとした主枝を確保することにします。
幸い、強い枝がありますので、
これを中心として樹形を作ることにします。
● ● ●  さあ、やってみよー!  ● ● ● ● ● ●
1squareまずは、交差している主枝を整理します
▼丸で囲んだ枝が交差していますので、外します

▼外したところ(部分)

▼外したところ(全体)

2square剪定
できれば、強い枝を主枝として
何本かの結果枝を伸ばしたいところですが、
樹勢を早く回復したいので「2芽剪定」とします。
【その1】主枝から結果枝が1本のみ出ている場合
▼丸で囲んだ枝を剪定します

▼主枝から2芽を残して、3つめの芽のうえで剪定します
(3芽を犠牲にする)

▼剪定を終えたところ

【その2】主枝から結果枝が複数本出ている場合
▼主枝から結果枝が複数本出ています

▼弱い方の枝を外します

▼外したところ

▼残した結果枝を2芽剪定します
(主枝から2芽を残して、3つめの芽のうえで剪定)

▼剪定したところ

3square作業完了

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
このような強剪定をすると、
不定芽が伸び出すものですが、
それはその都度、掻き取ることにします。
ブドウの剪定で注意したいのは、
樹液が流れだすのが非常に早いということです。
それに樹液が流れだすと、
切り口がなかなか塞がりません。
当然のことですが、株の衰弱に直結します。
せひ、寒中に剪定は済ませておきましょう。
それに、剪定作業は、単に枝を切るだけではなく、
健康診断の機会です。
一番注意しなければならないのは、
ブドウスカシバの寄生です。
この幼虫が枝にくい込みますと、
その部分が腫れたように膨らみます。
見逃すとどんどん枝の基部に向かって食害し、
大枝すら枯らしてしまうことがあります。
被害部は切除しておきましょう。
▼ブドウスカシバが寄生した枝
枝の一部が膨らんでいます・・・。

内部にはブドウスカシバの幼虫が潜んでいます!

病気では「黒とう病」が大敵です。
石灰硫黄合剤が入手できれば防除が確実なのですが、
ジマンダイセン水和剤やボルドー液の散布も有効です。


『ブドウの短梢仕立て』に適した刃物scissors


アルス最新の剪定鋏が「VSシリーズ」です。
より手にフィットするグリップ、操作性の良いストッパー、
切断時の衝撃を吸収する打合いゴム、そして、切れ味!
▼詳しくはこちら
vs.jpg


pencil編集後記
新年あけましておめでとうございます。
お正月休みにはおせちやお雑煮、みかん、
初詣に出かけては屋台食べ歩き・・・
と着実に(横への)成長を遂げました。
西先生宅や会社での園芸作業に励んで、
これ以上の成長を押さえたいと思いますdashdash
本年も楽しいレポートをお届けしたいと思いますので、
何とぞよろしくお願いいたします。
aries編集:社員A子

日付:
作成者 ars_pro
カテゴリー: ブドウ, 仕立て方, 冬(12~2月), 剪定
タグ , ,

コメントは停止中です。