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プロの園芸作業

鉢物の剪定

 

 

栽培棚で小さなトウカエデを見つけました。
小盆栽に仕立ててみようとしているものです。
普通であればこのように徒長する前に芽摘みをしてやれば、
樹形を乱さないだけでなく、更に樹形が良くなったことでしょう。
しかし剪定の適期ですから、樹形を整えてやりましょう。

剪定整姿は「樹形」の維持向上が目的です。
「樹形」は大別すると自然風と人口形(トピアリー)となります。
このトウカエデの場合は、
自然風それも模様木仕立てといってよいでしょう。
具体的にみますと、
幹から枝への「流れ」が曲線的になっています。
ところが、枝先の部分が直立して異様な感じになっていますsweat
違った表現をすれば、
曲線的な樹形から異質な強い直線が生じている状態です。

 

 

ですからこの直線を外して、
更なる曲線構成的な展開にしようという作業が
剪定(芽摘み)ということになりますlightbulb
剪定に際しての基本的な事項を確認しておきましょう。

 

 

 

bud2樹種の特性bud2

スギは放っておいても幹が伸び上がりますが、
バラは何時までたっても株立ちです。
この性質を頭に入れておきましょう。
例えば長寿梅では、株元から元気な新梢が伸びていますが、
これは基部から切除しておかないと幹が育ちません。
そのままにしておくと、樹液は新梢に多く流れ込み、
幹として育てたい枝が衰弱するからです。
つまりバラと同じ「株立ち」する性質なのです。
トウカエデはスギ型です。

 

 

 

bud2剪定の適期bud2
新梢が伸長している夏季と、休眠している冬季です。
冬季は強い剪定をしても生育への悪影響が少ないので、
基本的な剪定整姿は冬季に行います。
ただし、トウカエデの場合は、剪定時期がとても大切です。
というのも、根の活動が非常に早く、
関西地方では2月になってから剪定をすると、
切り口から樹液があふれ出て株を衰弱させてしまうことがよくあります。
ぜひ1月中に剪定を済ませておきましょう。
それでは上記のことを踏まえながら、作業をはじめましょう!
● ● ● ● ● ● ● さあ、やってみよ~!● ● ● ● ● ● ● ● ●
1square剪定
トウカエデの剪定ですが、
幹から枝への流れが曲線的なのに対して、
枝先の部分が直立して異様な感じになっています。
今回の剪定では、この直線を外して、
更なる曲線構成を展開できるように試みます。
樹形は、幹から大枝、中枝、小枝という展開をしており、
幹は左右だけでなく螺旋状になっていると立体的ですし、
枝は日光を求めて、外へ外へと伸びだしていると自然な感じになりますlightbulb
剪定は外へ向かっている芽の上で行うようにしましょうscissorssparkle2

 

 

 


その他の枝も剪定していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

かなりすっきりとなりましたsparkle2
ここからは、樹形をひとつの「かたまり」として捉え、
そこからはみ出している部分(徒長している部分)を
摘み取っていきますscissorssparkle2

※「かたまり」として捉えたときに、赤丸部分がはみだしと考えます。
剪定作業がおわるとこんな感じ!

 

 

異様な直線感がなくなり、すっきりとしましたね。
2square根の更新
鉢からトウカエデを抜き出し、
周りの根を外していきます。

 

 

根が活躍するのは、伸びだしてから3ヶ月程度。
根の色が白い間は、養分を吸うことができますが、
茶色くなってしまうと、水だけしか吸わなくなりますsweat
周りの古い根を外し、更新することで
また株も元気になることでしょうbud2sparkle2

 

 

 

 

3square植え替え
鉢の底に赤玉土の小粒を敷きます。

 

 

植え替えですが、樹形をみたところ
左の枝の方が勢いが強いようです。
今後、左へ左へと茂っていくことが
予想されますので、左に大きな空間をつくるようにして
植え替えを行うこととしました。

 

 

また、植え替えた後は、
水を張った容器に鉢ごと沈め、腰水をしておきますmist

 

 

 

 

 

 

鉢穴からしっかりと水が吸い込まれましたね!
これにて植え替え作業は終了です!
お疲れさまでした。

 
budおまけ

 

 

この日は植え替え作業のあとに、
挿し木も行いました。
その方法を少しご紹介します。
<1>剪定した枝を12cmほどにカット

※新しい根は節から出るので、節の下で切るようにしてくださいねscissorssparkle2
<2>水を張った容器に入れる

 

 

<3>鉢に挿していく

 

赤玉小粒の土を入れ、腰水をさせた容器に
1本ずつピンセットで挿していきます。
全て挿すとこんな感じ!

 

また新しい根が出てくれると
次の繁殖につながりますねsparkle2
ご自宅で植物を増やしたいなあ・・・というときには
ぜひお試しくださいね。

 

 


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西先生も愛用のはさみですuparrow3

 

植木鋏ロングタイプ U-600L

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★★★今日のひとこと★★★

 

雪のちらつく1月19日の取材日は、
内容盛りだくさん!
実はクロマツの松葉も剪定しましたので、
その様子をご紹介。
きゅっと、松葉をしぼって・・・ちょきん!

 


一番短い松葉に合わせて剪定しました。

 

伸びきった松葉もすっきり変身しました!
1月も後半戦。
寒さも厳しくなってきましたね・・・!
関西でも雪がちらつく日がでてきましたsnowmantyphoon
みなさま温かくされて、冬風邪などひかれぬよう
ご自愛くださいませheart3

 

日付:
作成者 ars_pro
カテゴリー: 冬(12~2月), 剪定, 挿木, 植替え
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