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西先生のプロの園芸作業 | アルスコーポレーション株式会社
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プロフィール

西 良祐(にし りょうすけ)

大阪府立園芸高等学校教諭、甲子園短期大学教授、常磐会学園大学教授を経て、(社)フラワーソサイエティー名誉会長を勤める。 その他NHKテレビ「趣味の園芸」講師や財団法人川西市緑化協会理事、社団法人日本家庭園芸普及協会技術顧問など。

果実は枝ごと収穫
   

果実は枝ごと収穫


秋は多くの果実の収穫期です。
収穫の前に、果実がどのような枝に着いているか観察しておくと、剪定の参考になります。


果実の着き方は種類によって違います。

まず、枝の位置からみますと、枝の先端部に実が着くものとして、ミカン・リンゴなどがあり、枝の途中に着いているものには、カキ・クリがあります。
また、ウメ・モモなどは、昨年の枝に着いていますが、ブドウ・オレンジなどは、今年の春に伸び出した枝に着いています。

果実の肥大は、葉の同化作用が頼りで、一つの果実が成熟するには、少なくとも10枚以上の葉が必要です。
ところが、今年結実した枝は衰弱していて、たいてい来年はとても実を着けることができません。
そこで、特に枝が少ない場合は別として、収穫する時に結実している枝ごと摘み取るのも、無難な剪定となります。

そうすると、その周囲で今年結実せず、充実している枝が来年は元気に繁って実を着けてくれるからです。


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