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西先生のプロの園芸作業 | アルスコーポレーション株式会社
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プロフィール

西 良祐(にし りょうすけ)

大阪府立園芸高等学校教諭、甲子園短期大学教授、常磐会学園大学教授を経て、(社)フラワーソサイエティー名誉会長を勤める。 その他NHKテレビ「趣味の園芸」講師や財団法人川西市緑化協会理事、社団法人日本家庭園芸普及協会技術顧問など。

ツツジ類の蕾保護

今年の長い梅雨が明けて以降、庭の植物達はこれから秋にかけて、高温乾燥との厳しい闘いが始まっております。

アザレア・サツキツツジ(サツキ)・シャクナゲ・ツツジ(オオムラサキなど)など、いわゆるツツジ類の学名は〔ロドデンドロン属(ロードデンドロン)です。これはギリシア語で「バラのような花を咲かせる木」の意〕となっており、これらは、いわば兄弟のような関係にあります。

何れも春に伸び出した充実した枝の先端に花芽(蕾)をつけること、根が繊細で地面の表面近くに繁茂するなど、性質も共通するものがあります。


花芽分化し蕾が出来るのは、梅雨明けから初秋にかけてです。
植物にとっては辛い高温乾燥ですが、これが引き金となって花芽が分化するので、甘やかして日陰に入れたり、水や肥料を与え過ぎるなどは禁物です。
ただし、植えて間もない庭植え株の場合には、急激な地表の乾燥で根が傷んでしまい、衰弱枯死することが多いので、潅水に留意すると共に、梅雨明けには敷きワラをしておきましょう。

剪定は花芽分化を妨げ、蕾を飛ばしてしまうので禁物です。樹形作りでどうしても刈り込まなければならない場合を除いて、来春の花後まで行いません。
花芽分化には、特に手入れの必要はありませんが、高温乾燥時期に大発生するダニやグンバイムシ(相撲の行司が持つ軍配に形が似ているのが名前の由来)などの害虫駆除が大切です。
これらは葉に寄生して樹液を吸収するので、葉の緑が失われ白っぽくなるので直ぐに見分けられます。
対策としては殺虫剤の撒布が確実ですが、葉裏に水圧を高めた水を吹きつけてやると、害虫を吹き飛ばすことになりますし、湿度が高まりますから繁殖を防ぐことに役立ちます。また、枝先に侵入するシンクイムシ(蛾の幼虫)と呼ばれる害虫もよく発生します。
花芽分化が正常に進み、蕾が出来た枝先は大きくふくらみますが、シンクイムシの被害を受けた枝先は痩せており、先端部の葉が枯れています。
防除は害虫の侵入防止に尽きますから、これから秋にかけては害虫を寄せつけないよう、殺虫剤を予防的に撒布しておくことです。
水に溶かして使用する農薬は一週間くらいで効果が薄れるものですから、毎週、撒布するのが理想的です。害虫は大抵、葉の裏に寄生しているものですから、葉裏に殺虫剤がかかるように撒布しましょう。
頻繁な撒布が困難な場合は、根から吸収する粒状のオルトランなどを使用すれば、約1ヶ月くらいは害虫を寄せつけません。
但しこのタイプのものは、水に溶けて根に吸収されるので、水に溶いて与えるか、降雨の前の撒布や潅水により、溶けて根に吸収させるよう配慮することが肝心です。

グンバイムシによる葉の被害(表が白変し、裏に黒点)
グンバイムシによる葉の被害(表が白変し、裏に黒点)
グンバイ(軍配)ムシ
グンバイ(軍配)ムシ
シンクイムシによる被害
シンクイムシによる被害
シンクイムシ(ヨーロッパアワノメイガの幼虫)
シンクイムシ(ヨーロッパアワノメイガの幼虫)
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


『ツツジ類の蕾保護』に適した刃物



軽量刈込鋏

グッドデザイン賞受賞。軽くて強いハイテク鋏。替刃式で経済的です。
軽量刈込鋏 K-1000-G
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アルスヌーボーロングアーム

グリップと刃の間が長いので、花ガラ摘みなどの草花の手入れに便利です。
アルスヌーボー ロングアーム 380
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軽量小型剪定鋏

女性にも扱いやすい重さとサイズで、完成度の高い剪定鋏です。グリップカラーも5色揃っています。
軽量・小型剪定鋏 ミニチョキデラックス 130DX
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花パッチン

とどきにくい所の花摘み、枝切り、果物の収穫などに最適な切ってつかめるロングサイズの園芸鋏です。
少し高い位置はもちろんのこと、少し低い位置でも腰をかがめずに作業できるので便利です。バラの剪定作業にもオススメです。
園芸鋏花パッチン 150-0.6D
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