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プロの園芸作業

今春の挿し木

この冬はウメなど早春の花の開花が早く、温暖化が気遣われる暖冬でした。当然、その他の植物も春の訪れを感じていることでしょう。

春の園芸作業では、挿し木が大きな項目です。特に樹木、それも落葉樹は季節の変化に敏感ですから、適期の作業が望まれます。
適期としては、挿し穂の樹液が本格的に流れる直前で、気温(地温)が15~25℃の状態が良いとされています。そうしたことから、2~3月が適期とされるのです。

ところが今春は、3月も後半となると、樹液の流れが盛んとなり、発芽が始まっている可能性が高いことが考えられます。
温度の点からは良いのですが、挿し穂の状態に問題がある訳です。

そこで一つの対策として「密閉挿し」を採り上げてみました。
葉のある状態、つまり蒸散作用が盛んな状態では、挿し穂の萎れが挿し木の成否の大きな障害となります。
それを挿し木床の環境を多湿に、できれば湿度100%近くの状態にしておくことです。

その手軽な方法として、ペットボトルを利用した例をご紹介いたしましょう。

 

ペットボトル園芸

ペットボトルは大きなものの方が、空間の微気象や作業の点からも望ましいので、2リットル規格のものを選びました。
これを写真のように切断し、上の部分の下部を熱して加工し、下の部分の内側に挿入できるようにします。
こうすると、挿し木後から、用土や挿し穂から蒸散した水分がペットボトルの内側で水滴となり、用土に流れ落ちるので、ペットボトル(用土)内の湿度が安定して保て、潅水の手間が省けます。

用土としては、湿度が高い環境での挿し木となるので、雑菌の少ないものを選ぶことが大切です。
今回は新しい赤玉土を用いました。

 

続いて水を用土の表面まで注ぎます。こうすると、用土が緩みますので、挿し木の作業が容易になり、挿し穂の切り口の損傷を防ぐことにつながります。

ペットボトル ペットボトル

 

挿し穂は「ナンテン」を用いましたが、切り口つまり発根する部分が、節から5ミリくらい下になるようにしました。
いわゆる根原体が節の下に多く分布していることを考えてのことです。
そして切り口を広くするために斜めに切りました。経験的にも知られていますが、こうすると発根が促進されるのです。

ペットボトル ペットボトル

挿し穂は乾燥させないように水に浸してやるのが望ましく、できれば水に発根促進剤を混合させておくと良いでしょう。

挿し方は、挿し穂が安定するように全長の半分程度挿し込むのですが、容器の底に接しないように注意します。
容器の底にはどうしても水が停滞し、発根を妨げたり、腐敗を引き起こす可能性が高いからです。

挿し終わったらメモを記したラベルを挿し、余分な水を排除しておきます。
ラベルは生育の確認だけでなく、挿し木の楽しみにつながります。

ペットボトル

更に、挿し穂にスプレーで潅水し、最後にペットボトルの上部を被せて容器内の湿度を高めてやります。
ペットボトルの置き場所としては、湿度が激変せず日照も期待できる窓辺などが良いでしょう。

普通の挿し木では、挿し木床には直射日光を遮るためにヨシズなどで日除けをしますが、ペットボトルの場合には特に日除けの必要はありません。

そして、乾燥が強い場合には、栓をしてやりましょう。

発根が確認できたら、ペットボトルの上部を外して、出来るだけ自然の状態に近づけ、初秋(9~10月)に植替えます。


ペットボトルの密閉挿しに適した刃物


 

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作成者 ars_pro
カテゴリー: 冬(12~2月), 挿木, 春(3~5月), 植物
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