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プロの園芸作業

台木と接穂のバランス

周年、自宅で果実を収穫しようとすると、果樹園のような栽培法では面積が足りません。そこで容器栽培もしているのですが、時として一つの株に複数の品種を接ぎ木するということもしています。
台木と接穂のバランス
写真もその一つです。台木は「ユズ」で、おととしに「甘夏」の呼接ぎ、そして昨年の夏に「八朔」の緑枝接ぎをした株です。


台木と接穂のバランス 台木と接穂のバランス
写真のように、今年は上部に接ぎ木した「甘夏」が結果を始めました。こんな小さな株に結果させるのはかわいそうですけれど、かといってせっかくついた果実を落とすには惜しい気持ちが先立ちます。
それに、もう一つの思いもあります。それは写真のように、昨年、株の下部に接ぎ木した「八朔」を早く充実させたいのです。本音としては「八朔」を主役にしたいのです。しかし、この状態をそのままにしておくと、「甘夏」がどんどん茂って、「八朔」は駄目になってしまいそうです。
そこで試みるのは、上部に茂る「甘夏」の勢いを弱めるために、結果させてやるということです。これによって収穫という夢と、下位の枝となっている「八朔」を元気づけることができるであろう(?)という虫の良い考えです。
台木と接穂のバランス 台木と接穂のバランス
もう一つの問題は、台木である「ユズ」のことです。写真のように新芽を伸ばしており、それはそれで結構なことなのですが、よく見ると葉が縮れていますし、変な模様が描かれています。どうやらミカンハモグリガの被害を受けているようです。
台木と接穂のバランス
この害虫は、葉を食い荒らすだけでなく、そこに「かいよう病」というやっかいな病気を引き込みます。それでなくとも台木は勢いが強いので、生長を抑制したいところでしたから、新芽は摘み取ることにしました。
台木と接穂のバランス 台木と接穂のバランス
また、「八朔」の上部にある枝は間引いて、「八朔」によく日光が当たるようにしました。(切り口にはトップジンMを塗布しておきます。)
さて、肝心の作業が終わりましたが、これからの心遣いです。
台木と接穂のバランス
一つは、「甘夏」の枝の処理です。このままにしておいても果実の重みによって枝垂れることでしょう。当然養分は果実に流れ込むので、その枝は痩せて来年も結実できるような充実した枝にならないことでしょう。ということで放っておくということも考えられます。
しかし、「八朔」を何とかして一日でも早く元気に育てたいという今の思いからすると、「甘夏」の結果している枝を下に曲げることを試みます。枝は下垂すると衰弱する、ということを利用してのことです。
最後になりますが、枝の充実は日光をどれだけ受けられるか、ということにあります。そうしたことを考えて、「八朔」の枝が最も日当たりの良い状態にしてやる、ということで、これが簡単にできるのも容器栽培ならではのことです。


『台木と接穂のバランス』に適した刃物


1本で3種類の果実が楽しめる夢の木です。病気に負けずに美味しい実をつけてほしいなぁ。

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プチクラフト 360-T
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133DX-W 剪定鋏 ミニエース アンビルタイプ
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作成者 ars_pro
カテゴリー: 夏(6~8月), 挿木, 植物
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