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プロの園芸作業

柑橘三種株の枝の整理

柑橘三種株

ユズの若木を台木として、甘夏を接木したのですが、
鉢栽培をする場合には株の下部に枝がなく、
そのままでは不格好なうえに不安定なので、
甘夏の茂りの下部から出ている枝に八朔を接木しました。

柑橘類に限ったことではありませんが、
上部の枝は養分が流れやすいので生育旺盛になりがちです。

対して、下部の枝は養分の供給が少なく、
それに日陰といった悪条件が重なるので、
年毎に衰弱枯死へ向かうことが多いものです。

この株の場合でも、
上部の甘夏の茂りからは昨年に大きな徒長枝が発生しており、
今年の新梢も元気よく伸び出しています。
そこで甘夏の枝の徒長を抑制し、
下部の八朔とユズを元気づけることにしました。



<さあ、やってみよー!>
1square新梢の観察

昨年の枝の充実度は新梢の状態に現れています。
充実した枝からは、元気な新梢が発生していますし、
新梢の先端には蕾がついているのが観察されます。

甘夏の蕾
 
2square甘夏の徒長枝の間引き

最初の作業は、甘夏の徒長枝の間引きです。
時として蕾が着いていることがありますが、
この際は樹形作りを第一にして目をつぶって剪定します。

甘夏の徒長枝剪定前
甘夏の徒長枝剪定 甘夏の徒長枝剪定後
 
3square甘夏の新梢の蕾の点検

次は甘夏の新梢の蕾の有無の点検です。
昨年も3個結実させましたが、
今年の新梢の発生状況をみると、
株としてはしっかりしているようです。

そこで、今年も昨年並に着果させてみます。

 
4square枝の間引き

そして、交差枝や貧弱な枝の間引きです。

それは葉数の制限でもあり、
養分が株の上部(甘夏の部分)に集中するのを
抑制することにつながります。
このとき、葉数は減らしすぎないようにしましょう。
直射日光で幹が焼けるのを防ぐためです。

交差枝の間引き 交差枝の間引き
逆枝の間引き 不要な枝の間引き後

 
5square八朔とユズの上部にある甘夏の枝の間引き

さらに、甘真の新梢のうち、八朔とユズの枝の上部にあって、
日陰を作りそうな新梢を間引いてやります。

八朔とユズの真上にある甘夏の枝 八朔とユズの真上にある甘夏の枝剪定
八朔とユズの真上にある甘夏の枝剪定 八朔とユズの真上にある甘夏の枝剪定後
 
6square八朔とユズの新梢の注意

八朔とユズの新梢の生長が少し遅れているようで、
蕾が現われるかどうか分かりませんが、
もしも現われたら直ぐに摘み取ってやります。

 
7square鉢の植替え(土の追加)

これまでは大きな鉢の中に枠を入れて植えてありましたが、
根詰まりを起こしそうなので、
一回り大きな鉢に植え替えが必要です。

しかし適当な鉢がないのと、
手抜きをしたいので現在の大きな鉢を利用します。
ただし、この鉢との隙間全部に用土を入れると多すぎるので、
2分の1位になるように調整します。
今回はビニール袋を使ってみました。

【1】現在の状態
植替え前

【2】枠を外す
枠を外す

【3】ビニール袋を用意し、
日向土などの重量の軽い土を入れて容積を制限する

ビニール袋を用意する ビニール袋に日向土を入れる1
ビニール袋に日向土を入れる2 ビニール袋に日向土を入れる3
ビニール袋に日向土を入れる4

【4】残った隙間に用度を入れる
隙間に用土を入れる1 隙間に用土を入れる2
※用土には遅効性肥料の「マグアンプK」を軽く一握りと、
害虫予防に「オルトラン粒剤」を混ぜておきました

【5】完成
植替え完成

日向土で制限したスペースには、
2年位先に用土をいれることにします。




camera1おまけ
アゲハ蝶の幼虫

アゲハ蝶の幼虫がいました。
みかんの葉っぱが大好きです。
見つけたらすぐに駆除しないと、
見る見る間に葉っぱがなくなってしまいます。


『柑橘三種株の枝の整理』に適した刃物scissors


今回の作業でも使用しましたミニチョキデラックス。
お花屋さんでも愛用されている小型の剪定鋏です。
グリップカラーは全部で5種類。
お気に入りのミニチョキで園芸作業を楽しまれてください。

ミニチョキデラックス

ミニチョキデラックス 130DX
ミニチョキデラックス

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作成者 ars_pro
カテゴリー: 新梢の手入れ, 春(3~5月), 柑橘類
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