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プロの園芸作業

ミカンの旬の手入れ


写真の鉢植えミカンは、
柚子の台木に甘夏を接木したものに、
更に八朔を接木したものです。
更に株元から台木の柚子が伸び出しているので、
三種のミカンが一株として育っているのです。
そうした育て方をしているのは、
果実の収穫が目的ではなく、
ベランダや玄関などで季節感を演出することが主目的です。


彩りの乏しい冬季に鮮やかなこの果実は、
見事なアクセントとなって楽しませてくれますbell
もちろん成熟すれば賞味できますが、
収穫機は八朔が年末から1月にかけて、
甘夏は年末または3月になってからにしています。
甘夏の場合、冬の間は「スアガリ」といって
果実が少なくなっていてまずいのですimpact
柚子は鑑賞とともに、食卓でも重宝されるので長期間楽しめます。
栽培歴ですが、7年前に甘夏の苗木として通信販売で
入手して育てていたものに、
2年後に八朔を接木しました。
そしてその翌年に、株元から台木の柚子が伸び出したのです。
昨年までは、甘夏の樹勢が旺盛でしたが、
こちらの希望としては、八朔を主役としたいので
甘夏には負担となる果実をたくさん実らせる(生殖生長)ようにし、
八朔はもっぱら新梢の伸長(栄養生長)のみを計ってきました。
その結果、下の写真のように、
今春に八朔は非常に旺盛な新梢が伸び出しています。

一方、甘夏はこれまでの疲れがあるのか
八朔に比べて新梢の勢いがあまり旺盛ではありません。

それなのに果実を多くつけようとしています。
このままにしておいては、八朔の勢いが強くなりすぎて
三種のバランスを乱してしまいます。
三種のバランスを整えるため、
本日は摘果と誘引の作業を行うこととします。
★6月のはじめは摘蕾・摘花・摘果の最後の機会です。
★この甘夏は4年前から毎年結実しています。
柚子も昨年から結実していますが、
八朔は今年はじめて結実しました。
★柚子は台木なので根からの養分の流れが良く、
油断していると接木した八朔と甘夏を
弱らせてしまうので、徒長させないようにしています。
★多くの果樹で、一株だけ栽培しているよりも
異品種と一緒におくと、よく結実します。

今回の八朔や甘夏も同様の傾向があるようです。
三品種を一株にしているのはその点でも好都合ですね。
● ● ●  さあ、やってみよー!  ● ● ● ● ● ●
1square摘果
まず行うのは摘果です。
たくさん果実をつけると元気そうに見えますが、
果実に養分を奪われて枝葉は衰弱します。
下方の枝の果実をまず摘み取りましょう。

容器栽培では用土の量に限りがあり、
当然養える枝葉の量に限界があります。
そして根が能力の限界を超えたときは、
下枝から衰弱枯死させてバランスを保とうとします。
しかし鑑賞面からは、下枝はとても大切です。
それに上部の方からは、新梢を伸び出させることは簡単ですが、
下枝を再生させることは非常に難しいのです。
コンパクトに育てるためにも、下枝を大切にしましょう。
そうしたことから、写真のように伸びすぎて
樹形を乱している枝についている果実は残しておきましょう。

そうすると果実の重みで枝が垂れ下がり、枝先は衰弱して、
枝の基部の新梢が新しい主枝となってくれ、
樹形が整うことでしょう。
また、葉を持っていない枝についている実や…

傷のついているものも摘果しておきましょう。

2square誘引
次に、三種のバランスを整えるために、誘引作業を行います。
まず、支柱を1本甘夏のほうへ傾けるようにして立てます。

甘夏の枝は上方に向けて生長を促し、

八朔は下斜めにして抑制をはかります。

全体で見るとこのような感じですねlightbulb

このような樹形は双幹仕立てもしくはY字仕立てといい、
日光が枝の間に入るので下枝が元気になりやすい樹形になっています。
本日の作業はこれにて終了です!
三種がバランスよく成長し、実をつけてくれますように…heart3


『 ミカンの旬の手入れ 』に適した刃物scissors
今回、摘果作業にて摘果鋏を使用しました。
「ねばり」と「硬さ」を兼ね備えた製法により、
細かな刃先ながらしっかり切れますsparkle2
摘果鋏ロングタイプステンレス
摘果鋏ロングタイプステンレス
★★★今日のひとこと★★★
西先生のお宅にて、あじさいがふわっと咲いていました。
あじさいを見ると、いよいよ梅雨だなあ…と感じる1号です。
長雨の季節、体調崩されないようみなさまお気をつけ下さい…bud

日付:
作成者 ars_pro
カテゴリー: 夏(6~8月), 柑橘類
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