植物に興味を持ったきっかけ<畑さんインタビュー前半>
公開日:2017年3月27日
2月14日(火)、バレンタインデー。
アルスコーポレーションは、昨年まで『プロの園芸作業』にてお世話になった
西良祐先生からのご紹介により、奈良県にある畑さんのお宅へ伺いました。
・・・畑さん?
そうです。アルスは今年の春から新しいコンテンツを立ち上げることとなりました!
その名も『ガーデニング研究家 はたさんちのチョキチョキライフ』。
(ぱちぱちぱち!)
4月から毎月2回、果樹と野菜畑をテーマにした記事をお届けする予定です。
3月はそのスタートダッシュとして、
新しくタッグを組ませていただくこととなった
畑明宏(はたあきひろ)さんへのインタビューを敢行。
その様子を2週にわたってお届けします。
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まず第1回目は畑さんと植物の関係について。
どうして植物に興味を持ったの?そのきっかけは!?
そこには、とってもわくわくするお話がありました。
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-そもそも、畑さんが植物に興味を持たれたきっかけは何なのでしょう。
「僕自身、植物に興味を持ったのは小学校3年生のとき。
祖母からトマト、ナス、キュウリの苗をもらって。
それを小学校3年生なりに育てて、実が付いて、
家族が褒めてくれることで、植物が好きになるんですよね。」
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「それまでは土って、自分で山やトンネルをこしらえないと動かない
〝無機物″としてしか見られなかったんだけど。
ひとたび苗を植えて、水をやって、肥料をやると、
その茶色い土から、僕が学校に行ってる知らん間に、花が咲いて、実が付いて。
それが土の味じゃなくて、美味しいキュウリの味がしたり、
酸っぱいトマトの味がしたり、ナスだと紫色の鮮やかな色が出たり。
茶色い土から色々な味も出るし、色も出るし、『なんやこれは不思議なものやなあ。』と思って。
それで植物に興味を持って、そして同時に、
今まで泥遊びをしていた土にも非常に神秘性を感じたんですよね。
そこから植物が好きになって、教科でいうと理科が好きになっていきました。」
土の茶色から鮮やかな野菜の色が生まれることに驚くって
大人にはない気持ちかも知れません。
“子どもならではの感性”と言ったら、
大人になると鈍ってしまうことを認めるようで悔しいけれど、
でも、とても瑞々しい驚きのように思います。
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「僕は今、子ども向けのプログラムを積極的にやっていますが、
そこには、今お話したような理由があって。
子どもって無限の可能性や豊かな感性を持っているから、
僕みたいに植物に感動する子どももいれば、
他のところで感動する子どももいて、色々であっていいと思うんです。」
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「どこに感動するかはわからない。
けれど、大人として、プロとして、
感動すべき人が感動するようなきっかけは与えていきたいと思っています。
僕の人生が変わったように、子どもたちにもそういうきっかけを
作ってあげたいなというのはあるので。積極的にやっています。」
子どもの可能性を広げたいとお話ししてくれた畑さん。
現に、インタビュー日の午前中は今年度のボランティアプログラムについて
小学校の教頭先生とお話をされてきたそうです。
ものごとを好きになるきっかけなんて、
どこに埋まっているのかわかりません。
ましてや、そのきっかけが自分の人生を変えるものになるかなんて、
もっともっとわからなくて。
でも、どこかで、決してみんなと同じとは限らない場所で、
「びびび!」と好きスイッチが入るから、不思議で面白いんですよね。
お話をお伺いしながら、
私は小学校4年生の時に読んだ「赤毛のアン」がきっかけで、
言葉が好きになったことを思い出しました。
言葉って人をここまで感動させられるものなんだとびっくりしたなあ。
少し贅沢かもしれませんが、
これから展開していく「果樹」と「野菜畑」の記事が、
たくさんのひとの「好き」(「好きかも!」でも)
スイッチに触れられるものになりますように!と強く思っています。
<次回につづきます>