![]()
果樹園での整姿・剪定は、その植物の特性を活かして、
品質の良い果実を多量に、しかも毎年収穫するために行います。
しかし、家庭果樹はさまざまな条件を持つ、
限られた場所での栽培です。
したがって、樹形や手入れにも果樹園での場合とは、
かなり異なるものがあります。
今回は、スモモの整枝を行いますが、
他の植物との関係も考えると、
以下のような制限が出てきました。
あまり大きな木になると困る
リンゴ・モモなど他の種類が近くに植えられており、
スモモを存分に茂らせることかできない。
大きな陰を作らせない
果樹だけでなく、周りには花木などの低い植物が植えられていて、
それらにも日光が当たるようにしてやりたい。
理想的な整姿・剪定をはじめ、今後の手入れが十分に出来ない
主として、こちらの時間的な都合からのものです
(技術的にも未熟ですし)。
と言うわけで、スモモには申し訳ないのですが、
こちらの事情を優先した樹形仕立てをさせていただきます。
< さあ、やってみよー! >
中心となる枝群を一列に揃える
![]()
植え付けた時には、
この木の性質に添って自然な樹形にするつもりでした。
そうしたことから、枝は四方八方に伸びて
立体的な樹形になっています。
それらの枝のうち、
写真のように主幹となりかけているものの並びになっている枝を、
南北に広がるように支柱ではさんで一列に揃えます。
この列がこの樹形の中心となります。
![]()
![]()
両側の枝を揃える
中心の枝の列に、平行に横の枝群を揃えます。
![]()
![]()
これで、全ての枝群は単純な3列に整えられました。
今後はこの3列の枝群から結果枝を出させることにします
不自然な樹形ですから、
木にすれば抵抗(徒長枝の発生)があることでしょうが、
年毎に落ち着くでしょう。
以上で作業は終わりですが、
今回の留意点を挙げておきます。
支柱が枝に食い込まないように、緩く固定する
枝を重ならないよう素直に伸ばしてやる
短い枝に花芽ができているので傷めない
無理に枝を曲げない
(来年以降に好都合な枝が発生することもあります。)
本格的な整姿・剪定は木が冬眠している時季に行いますが、
今回の整姿は、木にまだ樹液が流れており、
枝が柔軟な状態で、曲げても折れにくいことから行いました。
また、春から夏にかけて、木が旺盛な生長をしている時季に行うと、
曲がった所から徒長枝が発生します。
今の時季であれば、よほど強い刺激を与えない限り、
徒長枝の発生は起こらないはずです。
![]()
![]()
季節のおまけ写真 ![]()
![]()
![]()
イチジクの木に、カミキリムシの幼虫発見!
![]()
イチジクの代表的な害虫がカミキリムシです。
幹の中はこのようになっているんですね。
幼虫の太さだけずーっと中が抜けた状態です。
恐ろしい…。
発見次第、殺虫しましょう。
ミカン鉢で豊作!?
![]()
冬越しのために地中に埋めていたミカン鉢。
春になったら出すつもりだったのですが、
すっかり忘れてそのままにしていたら、
なんと7つも実をつけています!
おそらく地中に根が伸びていったのでしょう。
でも、7つも収穫できるのはありがたいですね。
『スモモの平面仕立て』に適した刃物![]()
クラフトチョキ
誘引の紐はもちろんのこと、
ちょっとした小枝も切れる「クラフトチョキ」。
新しくなってますます使いやすくなりました。
グリップカラーは全部で5種類。
お好きな色をお選びください。

新クラフトチョキ








