アルスコーポレーション株式会社

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プロフィール

西 良祐(にし りょうすけ)

大阪府立園芸高等学校教諭、甲子園短期大学教授、常磐会学園大学教授を経て、(社)フラワーソサイエティー名誉会長を勤める。 その他NHKテレビ「趣味の園芸」講師や財団法人川西市緑化協会理事、社団法人日本家庭園芸普及協会技術顧問など。

ブドウのパーゴラ仕立て

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北風が強まりますと、つい暖房した部屋に閉じ籠りたくなりますが
園芸趣味では「冬季剪定(本格剪定)」の楽しみで、
戸外へと飛び出してしまいます
柑橘類のように常緑樹は、
早春が本格剪定の適期とされていますが、
ブドウやカキなどのような落葉樹では
秋に養分は大枝や幹などに送られ、
樹液の流れも少ない冬(休眠期)が適期なのです


今回はブドウの剪定です

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緑陰(緑のカーテン)を第一目的として育ててきたので、
かなり小枝が繁って(乱れて)きたのと、
全体の美観(特に景観)も気になるので
すっきりとした主枝・結果母枝を作ってみることにします。
まずここでポイントをご紹介

〇切り口が癒合しにくい

一般的に大きな切り口を放任しておくと、
樹液が流出したり切り口が癒合せず
そこから枝が枯れ込むものです。

そうしたことから、
大きな切り口には癒合剤などで保護が必要です。

中でもブドウはその傾向が顕著で、
特に冬季剪定が遅れて休眠が破れ、
発芽のために樹液が流れ始めてから
切り口(傷)ができると、
切り口が癒合せず樹液が多量に流れ出てしまいます

そのため必ずブドウが深い休眠に入っているうち(厳寒期)に
剪定をしておくことが大切です

〇結果習性
果実は春に伸び出した新梢の基部に着きます。
果房は新梢の充実度により1~3房と異なりますが、
1つの果房を正常に生長させるには成葉を10枚以上必要とします。

家庭園芸では場所の制限があるので、
1枝1果房として、新梢の長さを1.5mくらいとする
「短梢仕立て」が歓迎されるようです

それでは、このポイントを理解した上で今日の剪定作業をはじめましょう。

● ● ● さあ、やってみよー! ● ● ● 

枝の点検

剪定作業は、健康診断のチャンスです

ブドウにはブドウスカシバという害虫が
必ずといっていいほど加害します
枝が少し膨らんでいるものは、その可能性がかなり高いもの。

中を開いてみると、このようにブドウスカシバを発見することが多いです。

しっかり診察をしてやりましょう。

小枝・不要枝の整理

▼全体を見た様子

▼外に向けて見た様子


ブドウも他の果樹と同様に、
枝先の芽から元気な新梢が伸びだし、
母枝に近い部分からの発芽がなくて、
とんでもない樹形になり広い場所を占領します。

そうしたことから不要な枝の切除と
結果母枝(前年の新梢)も基部の必要な芽(3芽前後)を残して、
切り戻しをしてやることが大切です

枯れ枝や不要な枝は根本から剪定します。

緑の支柱やヒモも外し、
また、高さのあるところにある枝は高枝鋏にて剪定しました。

(極寒の中、がんばってくれている同期…!)

結果母枝(前年の新梢)は基部の必要な芽を残して、切り戻しをしてやりました。今回は、3芽を残し、4芽の部分で剪定。

これにて作業は終了です。
とても見晴らしがよく、すっきりとしましたね◎
来年からの生育がたのしみです


『ブドウのパーゴラ仕立て』に適した刃物


アルスのロングセラー小型剪定鋏です。
軽量でながら切れ味は抜群。
今回は小枝や枯枝の剪定に使用しました

軽量小型剪定鋏 ミニチョキ


軽量小型剪定鋏ミニチョキ

軽量小型剪定鋏ミニチョキ

★★★今日のひとこと★★★

取材日12月17日は、猛烈な寒さと風が吹き荒れておりました。
寒さと戦いながらの作業になりましたが、
みなさまは大丈夫だったでしょうか
体調など崩されてないですか?
今回の記事が、今年最後の更新となります。
1年間、ご愛読ありがとうございました

来年も、みなさまにさらに園芸に興味をもっていただける
記事をご提供できればと思っています。
どうぞこれからも宜しくお願い致します
それでは、良いお年をお迎えください
社員1号より


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