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西先生のプロの園芸作業 | アルスコーポレーション株式会社
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プロフィール

西 良祐(にし りょうすけ)

大阪府立園芸高等学校教諭、甲子園短期大学教授、常磐会学園大学教授を経て、(社)フラワーソサイエティー名誉会長を勤める。 その他NHKテレビ「趣味の園芸」講師や財団法人川西市緑化協会理事、社団法人日本家庭園芸普及協会技術顧問など。

ブドウの緑陰
   

ブドウの緑陰


今回の主役は、一昨年の秋に植え付けたブドウ(品種:ネオ・マスカット)です。
6月4日の状態
昨年は、新枝(一年生枝)のうち最も元気な一本をベランダまで伸ばし、今年の冬にしっかりした芽のところまで切り戻しました。そして今春から伸び出した枝(二年生枝)のうち、最も元気な先端部の枝をさらに2階まで伸ばそうと誘引していました。主枝とする枝は3本ほどでよかったのですが、予備として何本か残して誘引していました。
ところが、今年の夏の暑さはかなり厳しいとのこと。そこで、2階への主枝も含め、全ての枝で緑陰を作ることにしました。


ロープを添えて固定 7月22日の状態
要領は簡単で、写真のように、全ての枝にロープを添えて固定し、葉があまり重なり合わないように誘引しました。特に西日が強いので、視界はかなり妨げられますが、斜めにも誘引しました。
基本的には以上の通りですが、作業にあたっていくつかの留意点がありました。
第一は、元気のよい枝には果房が付いていたことです。主枝の充実(本格的な仕立て)からみれば、摘み取っておくべきでしょう。しかし、初めての果実の収穫が目にちらついて残してしまいました。
そうなると、ぜひ収穫したいので、近くのJAの売店でブドウ用の紙袋を買ってきました。そしてベンレート(殺菌剤)とスミチオン(殺虫剤)で消毒をし、果房に付いた溶液が乾いてから袋がけをしました。
こうなると現金なもので、毎朝果実の大きさが気になり、ついでに枝の伸び具合を真剣に観察するようになりました。肝心の果実の肥大は目に見える程ではありませんが、新芽の伸びは早く、2~3日目には誘引をしてやらないと、枝先が不安定になっています。そのときには、余分な巻きヒゲや腋芽を摘み取っておきます。
ロープを添えて固定 7月22日の状態
新芽の観察が楽しみの一つになったある朝、写真のように、枝の先端部が赤褐色に変色しており、その中央部に褐色の小さな粒状のものがあるのを発見しました。どうやら、害虫(ブドウスカシバでしょう)が侵入したらしいのです。放っておくと、枝(つる)は中を食い荒らされ枯れてしまいます。
対策としては、ナイフなどで卵をつぶしてやればよいのですが、確実に取り除くためにその部分は摘み取り、腋芽を伸ばすことにしました。また、加害する幼虫は移動するので、今年伸びた部分全体を入念に調べましたが、変色や膨らみは見つかりませんでした。成虫がいるに違いありませんから、スミチオン水和剤1,000倍液を、駆除と予防を兼ねて散布しました。
害虫は5月から秋まで活動するでしょうから、今後も油断がなりません。

ロープを添えて固定 7月22日の状態
ロープを添えて固定


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