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西先生のプロの園芸作業 | アルスコーポレーション株式会社
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プロフィール

西 良祐(にし りょうすけ)

大阪府立園芸高等学校教諭、甲子園短期大学教授、常磐会学園大学教授を経て、(社)フラワーソサイエティー名誉会長を勤める。 その他NHKテレビ「趣味の園芸」講師や財団法人川西市緑化協会理事、社団法人日本家庭園芸普及協会技術顧問など。

ユズ・甘夏・八朔 三種接ぎ株の越冬
   

ユズ・甘夏・八朔 三種接ぎ株の越冬


この冬は早くから寒波襲来があったせいか、わが家のみかん類の成熟が遅れています。

写真の株はユズの苗木に甘夏を接木し、さらに2年遅れて八朔を接木したものです。三種の生育をみていますと、接木した順番に甘夏が一番旺盛で、今年もいくつか結実しました。

ところが、これまでは年末には収穫できていたのですが、
今年は果実が完全に黄色くなっておらず、緑が残っています。


▼ユズの苗木に甘夏を接木し、さらに2年遅れて八朔を接木したもの

▼八朔の接木部のアップ(癒合がうまくいかなかったようです)

そこで、家の東側の軒下に持ち込んで防寒をし、果実は春になってから収穫しようかな、と考えています。ご承知のように、冬の間は果汁が少なくなっていて、美味しくないからです。それに冬の玄関の彩りとしてみるのも、といったところです。

さあ、やってみましょう!

地上部の防寒

まず防寒ですが、置き場所は日当たりのよい軒下なので、霜の被害は少ないことでしょうから、冷たい北風を防いでやるくらいでよいと思います。ただし、寒さに強いユズの枝は元気に越冬してくれるでしょうが、八朔は耐寒性が弱いので、透明なビニールシートでしっかりと防風をし、よく日光が当たるようにしておく必要がありそうです。

実は一昨年にも同じ場所で冬越しをさせたのですが、果実を鑑賞しようと思ったのと、寒風もあまり強く当らないだろうとたかをくくったのとで、南側はビニールシートで覆いませんでした。

すると、春になって防風をしてやらなかった部分の葉が、かなり落ちてしまった、ということがあります。北摂はやはり柑橘類の越冬には厳しい環境のようですから、今年はしっかり防寒をしてやります。

▼三種接ぎ株 透明ビニールシートで包む

鉢の防寒

地植えの場合であれば、根は地温に守られているので
地上部だけの防寒で済むのですが、鉢植えの場合には寒気に痛めつけられるので、鉢を保温してやる必要があります。この株の場合は、鉢が大きいので被害は少ないと思うのですが、厚手の段ボールで手頃なものがあったので利用しました。

▼段ボールを使って鉢(用土)を防寒しました

三種接ぎ株 支柱で枝をまとめる

▼広がっていた枝を支柱を使ってまとめました

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ちなみに、鉢の中にビニール袋が埋まっていますが、これは、この株を植えたときに鉢が余りにも大きかったので、用土の量を加減するために、袋に鹿沼土などを入れて埋めたものです。

果樹の場合には根詰まりをすると、良質の果実が得られませんし、ひどい場合には結果不良を引き起こします。のため、3年目くらいには植え替えをしてやりたいものです。

ところが、この鉢は大きくて扱いが大変なので、植え替えは、鉢から株を抜かずに、このビニール袋を抜き取って、その後に新しい用土を入れてやろうという横着な発想なんです。
もちろん、100点満点の方法ではありませんが、60点(合格点?)はもらえるんじゃないかな、などと思っています。


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